会長の時間 2021年1月15日 第2740回例会

秋田港 2021年1月18日

 

 

<新年会長挨拶>

新年最初のお話ですので今日はおめでたいお話をしたいと思います。お正月になると七福神が宝船に乗った絵をよく見かけます。では、その船に乗っている七福神の名前と意味を知っていますか?

七福神とは、日本・中国・インドから集まった7人の福の神様です。

私は7人とも日本の神様と思っていました。

1.恵比寿(えびす)

2.大黒天(だいこくてん)

3.毘沙門天(びしゃもんてん)

4.弁財天(べんざいてん)

5.寿老人(じゅろうじん)

6.福禄寿(ふくろくじゅ)

7.布袋尊(ほていそん)

の7人で個性豊かでご利益も違います

まず1人目は、日本の代表的な恵比寿さん(労働・商売の神)です。サッポロビールのエビスビールを想像する方が多いと思います。恵比寿さんは、漁業や農業の神様と言われ、まじめに仕事をするひとの守り神として慕われています。

特徴としては、風折烏帽子という帽子をかぶり、狩衣(かりぎぬ)を着て、右手に釣り竿・左手に鯛をかかえています。

エビスビールの名前は最初大黒ビールにする予定だったそうですが、さきに使用されていたのでエビスビールにしたそうです。

2人目は、インドから中国に渡り仏教を守る神様となり後に日本の大国主大神と言う神様が合体した大黒さん(食物と財宝の神)です。大黒柱というように、食物や財産など富をささえる神様です。

頭巾をあたまにかぶり右手に打ち出の小槌・左手におおきな袋を背負った、ふくよかで耳がおおきいのが特徴です。

秋田大黒舞が福を呼ぶ踊りとして有名ですね。

3人目が、唯一厳しい顔をしている毘沙門天(勇気と知恵の守護神)です。

インドでは悪霊を退散させ財宝を授ける戦いの神様として、中国に渡ってからは勇気と知恵のも森上として福を与える神様になりました。特徴としては、兜や鎧で武装していて、右手に槍・左手に宝塔を持ち、天邪鬼(あまのじゃく)という鬼を踏みつけています。

東大寺大仏殿や鞍馬寺の毘沙門天が有名です。

4人目は、唯一女性の神様、弁財天(芸術・恋愛の神)です。元々は、インドの水の神様で中国の仏教にとりいられてから音楽や芸術・知恵の徳のある天女となり恋愛成就や縁結びの神様になりました。琵琶を抱えて音楽を奏でる姿が目に浮かびます。水辺の近くに祀られることが多く湘南の江ノ島・近江の竹生島(ちくぶしま)・安芸の厳島の三弁天が有名です。

5人目は、中国の道教の神である寿老人(長寿・健康の神)、6人目も中国の道教の神様である福禄寿(幸運・長寿の神)です。

どちらも長い頭と白くて長い髭を生やしていて同一の神様とも言われています。

寿老人は長寿を記した巻物をむすびつけた長い杖を持ち鹿を連れています。福禄寿は左手に宝珠、右手に巻物をくくりつけた杖を持っています。また、亀や鶴を連れています。

五城目の福禄寿酒造はこの名前をとったと思われます。一白水成が美味しい酒蔵ですね。

7人目は、唯一実在した人物で中国の唐の時代僧侶だった布袋さん(福徳の神)です。

心が広く、丸い顔でニッコリ笑顔。ふくよかなからだでおおきなお腹が目立ち、宝物をたくさん詰めた大きな袋を持っています。調べてみましたが歌手の布袋寅泰さんとはまるっきり関係がありません。それにしても恵比寿さんしかり、大黒さんも、布袋尊もふくよかな神様が多いですね。現代であれば太りすぎと怒られますね!

以上の7人が七福神です。

最後に、皆様のご家庭や会社に7人とは言いませんが1人でも多くの福の神様が舞い降りてくることを祈念して私のスピーチに代えさせていただきます。