クラブが元気になるために例会を活用しよう

クラブは定期的に会合を開きます。この会合を私たちは「例会（Weekly　Meeting）」と呼び、耳慣れたロータリー用語になっています。ロータリー章典7.020クラブ例会のプログラム、7.020.1. クラブのプログラム；ロータリー教育の項に「クラブは、会員に対し、ロータリー情報、ロータリー教育、リーダーシップ研修を提供するためだけの例会を定期的に開くべきである」とあります。ロータリー情報マニュアル（改訂第３版2010年、P346）には「例会はロータリアンの人生修養道場として尊厳にして、お互いの宗教的信仰と価値観に寛容であり、ビジターとゲストに感銘と参加できた喜びを与えるものでなければならない」とありまして、活用の仕方は多様です。

クラブの「活動計画書の例会プログラム」を拝見しますと、かなり苦労して企画したことが伝わってまいりましてクラブの「顔」が見えます。マンネリ化したくないとの構想に満ちるプログラム、あるいは、前年度と同じが安心とのプログラムがあり、いろいろです。

ここでは、クラブが元気になってもらうために、例会のあり方を研究しましょうと提案します。例会は、ロータリーを学ぶ時間に変えてみませんか。

ポール・ハリス語録に「他人の思想や意見を学ぶことは、健康の維持に食物が必要であるように、精神の健康に必要なことである」があります。　「他人の思想や意見を学ぶ」を拡大しますと「提起された問題を会員同士が討論する、意見交換する」と言うことにもなります。私たちは学びによってロータリアンと呼ばれる存在に成長してまいります。　ポール・ハリスは「ロータリアンになると物の見方が変わる人が多い」とも言いました。

ロータリーは楽しくなければロータリーではない、との言葉があります。出席率を上げるためには「楽しい」が大事であることはもちろんです。でも例会が娯楽的な楽しみだけであれば、いずれ飽きがきて、会員の心は離れて行きませんでしょうか。　「他人の思想や意見を学ぶ」例会は知的な楽しみ方と思います。多忙な職業人が、例会は心の休息時間として出席したくなるプログラムであれば、出席率は自ずからアップします。会員の人生観も善い方向に成長する機会に繋がるでしょう。

例会の在り方はクラブを元気にします。元気なクラブには入会したくなる輝きがあります。輝きは外から見えます。会員募集効果が生まれます。例会の活用を考えましょう。

2020-2021年度 RI会長 ホルガー・クナーク

2020年11月

地域社会と私たち自身に変革を起こすロータリーの素晴らしい力のことは、皆さんご存じだと思います。とはいえ、どの地域社会にもないがしろにされている人びとはいて、ロータリーはその人たちに充分な働きかけを行ってきませんでした。

そこで、RI理事会はロータリーがより多様な人びとを歓迎するように行動を起こします。性別、人種、信仰、年齢、その他の要素にかかわらず新会員をクラブが勧誘できるように多様性、公平さ、開放性を促進するタスクフォースを設立しました。これで私たち皆が求め、必要としている変化が速やかに実現されることでしょう。また、2022-23年度RI会長に初の女性会長としてジェニファー E. ジョーンズさんが選出されたのも、この流れだと言えます。

草の根レベルでは、クラブは開放性と多様性を高めるために動いています。今回は、ビッグウェスト・ローターアクト多地区合同情報組織（MDIO）の理事で、ロータリー青少年指導者養成プログラム（RYLA）の学友、サレー・ニュートン・ローターアクトクラブ（ブリティッシュコロンビア州）の元会長であるアリア・アリさんがお話ししてくれました。

「４年前にRYLAに参加したときの安心感はいまだに覚えています。ようやく私の仲間が見つかった、この人たちは私と同じくらい人びとのことを気にかけている、と。世界中で、ロータリーはこの気持ちを胸に活動しています。地域社会に奉仕し、問題の規模や範囲があまりにも大きくてほかの人ならあきらめてしまうところでも、私たちは行動を起こします。

この精神を今後も大切にしていきましょう。対話が困難な場合はなおさらです。人種差別や偏見、差別はいろいろな形をとりますが、どの国にも、どの街にも、どの人の心にも存在します。どうすれば根絶やしにすることができるでしょうか。

私は多様性・公平さ・開放性のコンサルタントとして、組織が共感性によってあらゆる人びとに力を与え、あらゆる人びとを魅了する文化をつくりあげるお手伝いをしています。人のために自分自身のことのように泣いたり笑ったりするとき、その人に対して偏見を持つことは難しいのです。どの子どもにも自分の子どもを思わせられるとき、どの女性にもどの男性にも自分の母親や兄弟を思わせられるとき、世界は違った形で見えてきます。

共感性のレンズを通して四つのテストを実践していきましょう。自分たちの地域で、女性も含めてあらゆる人びとと信頼関係や友情を築いているでしょうか。あらゆる年齢層の人びとにとって公平で、恩恵がもたらされているでしょうか。下さなくてもいいような決断を強いられている人はいるでしょうか。

ロータリー国際大会がラマダーンの最中に開催されたとき、私はロータリーと信仰のどちらかをとらないといけないという選択を迫られて苦悩しました。私はこう思ったのです。『あらゆる関係者にとって公平で恩恵があるようにしようと言っているのに、イスラム教徒である私は含まれないのだろうか』『国際大会がイースターの最中に開かれることなどあるだろうか』と。厳しい質問を自分たちに突きつけてこそ、私たちはより開放され、より多様なロータリーの創造に着手することができます。

ロータリーはすでにこれほど多くの人びとを世界中でつなげています。さらに多くの人びとが参加できたら、可能性はどれほど広がることでしょう。それこそ、私が見たいと願うロータリーの未来の姿です。たゆまざる奉仕活動、あくなき支援、そして理想を現実に変えていく力です」

ロータリーには大きな心があります。扉を今より大きく開けば、新しい意見や視点を持った興味深い人びとが何人も見つかるかもしれません。いろいろなクラブが異なるやり方や文化、機会をすでに提供しています。あるクラブであまり居心地が良くないと感じる人は、別のモデルに基づいて創設された新しいクラブにぴったり合っているかもしれません。あらゆる新会員がクラブと合っているかどうか確かめるのが大事です。ロータリーは、多様性を通じて機会の扉を開きます。

ガバナー公式訪問レポート　横手南ロータリークラブ

• 日　時：2020年８月25日（火）１１：１５～　ガバナー面談 / １２：３０～　例会
• 会　場：松與会館
• 来訪者名簿：工藤智教ガバナー・明石久和地区幹事・斎藤全平地区会員拡大増強委員長
• 会長：川越　弘
• 幹事：荒川　養三

ガバナー面談

・会員増強について
　　今年度の会員増を当クラブ１～２名見込んでいます。現在６６名ですが、６７名で活動の予定です。
・ＭｙＲｏｔａｒｙへの登録率が低いので是非登録率を上げてほしい。
　　大変繋がりにくく、簡単にできる方法を教えて頂いて、会員に広めたいと思います。
・進行役を決めて、毎年少なくとも１回の戦略会議を開き、「５年後にどのようなクラブにとっているべきか、また、このビジョンを達成するためにどのようなステップを踏むべきか」、「会員は、どのような価値を得ることができるか」を会員に問いかける。
　　今後理事会にかけて実行していこうと思います。
・新会員を注意して選ぶ。新会員にとって当クラブがピッタリと合う事、そして新会員の期待に応えるクラブであることを確認する。新会員の面倒を見て積極的な参加を促す。ロータリアンとなるのに不相応な年齢などない。
　　当クラブの新会員は、先ずはＳＡＡに所属します。ロータリークラブの参加の仕方や事業内容、
会員の職業や人柄などが良く分かるようになるので、このまま継続したいと思います。楽しく
なければロータリーではない！をモットーに頑張っているところです。
・ポリオ根絶のため寄付をお願いしたい。
　　対応していきたいと思います。

ガバナー講話（第２７２８回例会にて工藤ガバナーの公式訪問例会を開催）

　初めに、ホルガー・クナーク国際ロータリー会長の「この世界情勢の中、ロータリークラブも変化していかなければならない」とのメッセージを頂きました。
　次に「ロータリーは機会の扉を開く」のＲＩテーマのもと、ロータリークラブは人を育てる場所であり、自分自身の職業と地域事業を向上させること。究極は世界から信頼されるロータリアンを育成することが重要である。与えられた状況を断らないことで自分を高めることができる。とお話し頂きました。

横手南ロータリークラブ
幹事　荒川　養三

ガバナー公式訪問レポート　3RC（稲川・西馬音内・湯沢南）合同

• 日時　2020年8月25日　　18時より
  会場　湯沢ロイヤルホテル

• 稲川ＲＣ
  会長　佐藤 祥一
  幹事　佐藤 繁夫

• 西馬音内ＲＣ
  会長　柴田　晋
  幹事　小野 人平

• 湯沢南ＲＣ
  会長　宮原 育郎
  幹事　岩野 信雄

今年度のガバナー公式訪問は、３クラブ合同（稲川RC・西馬音内RC・湯沢南RC）で湯沢南RC例会場である湯沢ロイヤルホテルに於いて、ガバナー 工藤智教様、地区幹事 明石久和様、地区会員拡大増強委員長 斎藤全米様をお迎えして行われました。

先に行われた面談では、各クラブの活動状況を中心にデスカッションが行われ、各クラブの事情を考慮しながら、持続性を持ち、ロータリー活動の理解に繋げられる１歩を踏み出す為にも、地区補助金を活用した企画・計画を前進させ、是非「ロータリーを子供に説明できる！」ロータリアンとしての活躍の期待を込められたお話を頂きました。

また懸案である会員増強についても、クラブの5年後を想定しての取り組みと、例会では、ガバナーより扉を開くのは、ロータリーではなくロータリーアンであり個々のロータリアン一人一人の活動が「縁」となり機会の扉を開くのであるとご講和を頂きました。

夜例会、歓迎会にも参加して頂き、交流の場として楽しい時間を過ごさせていただきました。「善人の用心は他を先とし、己を後とす。」を用いてのお導き、心に残ります。

コロナ禍の中、2021－22当クラブよりガバナー輩出となります、多くの支えを頂きながら、準備を進めていく中で「共に機会の扉を開く」を学び、努力していきたいと思います。

湯沢南RC会長　宮原 育郎

ガバナー公式訪問レポート　横手ロータリークラブ

横手ロータリークラブ幹事　春日　靖

第２５４０地区ガバナー「工藤　智教」様、地区幹事「明石　久和」様、地区会員拡大増強委員長「斎藤　全平」様をお迎えし、公式訪問例会を開催出来ましたことに御礼申し上げます。

宗教家であらせられる工藤ガバナーの優しさや深い思いやりのお人柄に触れ、近会長と共に覚悟して臨んだ面談でしたが、終始穏やかなひと時に逆に身の引き締まる思いをしています。

ホルガー・クナークＲＩ会長のお言葉から、地区の基盤を広げるためには「衛星クラブ」「Ｅクラブ」「ローターアクトクラブ」等の新たな立ち上げの必要性や、５年後のクラブ運営のためにも戦略的な方向性を模索する上でも「戦略会議」の立ち上げが必要とのお話しをいただきました。

横手ロータリークラブでは本年度新たに「会則委員会」を創設しました。現状の問題点の把握や、未来のクラブ運営に関わる事柄を拾い出し、検討する委員会です。委員には会長経験者や会長候補者に入っていただければと思います。様々な議論を通じて未来を探る手掛かりになればと考えています。

岩佐ガバナー補佐や近会長の指導の下、横手ロータリークラブの良き伝統を継承し、会員の親睦を深め、更なる会員拡大と発展を願うものです。

秋田西RC 玉木 修

２０１２－２０１３年度ガバナーを務めましたが、最初のガバナー補佐会議で隣に座った伊藤碩彦氏に、ロータリーが地区のために果たすべきこととして職業奉仕というのがあって、このことを前面に出して、活動していけば、地域の励みになると思うし、秋田を活性化できるのではないでしょうかと話しかけたところそれは大いに賛成であるとの言葉をいただきました。

前号で伊藤氏が述べていたように、あの頃秋田は相変わらずの停滞期でありました。各々の仕事を通じて何か秋田のためにと考えていたと思います。即座にそして間髪を入れずに賛同していただいたのを今も覚えております。

シカゴクラブの会員であった、アーサー、フレドリック、シェルドンが倒産しかかっていた会社を見事に再生した基本が社員に訓示をし、すべてに対して公正であるべきだと主張し、４つの提言をし徹底して遵守させたことで、見事会社は復活したとのことであります。現在私たちが例会で唱和している４つのテストであります。県内各地で活躍していた人に対して地区として表彰し、広く多くの人に紹介するとともに、ロータリーアンにも鼓舞する目的もありました。そのことが会員拡大に寄与したかどうかは不明ですがいくらかお役に立てたかとすればうれしく思います。

地区の会員数が１０００人を割ったときには多くの人が危機感を持ったことと思います。地区の会員数が１２００人に満たないところは、合併させるというRIの方針に青森県とともに、ずいぶん驚かされたものでした。総務省の資料を基に対人口比を調べると当地区は決して少ないほうではなくてむしろ上位にあったのです。会員増につながったのは会員各位の努力のたまものでありました。特にあの時秋田ロータリーの会長の三浦廣己氏の尽力は素晴らしいもので、一人で１０人の入会することができたと聞き及んでおります。会員増については、今でも大きな課題でありますが、会員増に尽力した個人に対する表彰をするべきだと考えております。一人の会員を獲得することがいかに大変であるかは，多く人が感じていることです。

職業奉仕については、自分なりに調べはしましたが、さまざまな考えがあるようです。社会奉仕との違い、国際奉仕とどう違うのかということでもいろいろ諸説があってRIの職業奉仕委員長を務めた黒田正宏氏（八戸南）に伺っても、はっきりと使い分けができていないように思いますし、使い分けする必要もないのではないかと感じております。

地区が少しずつではありますが、ロータリーの中身がよい方向に向かっていることを感じております。人口減少、新型コロナの逆風にさらされながらも頑張ったいることに会員各位に敬意を表して終わりとします。

秋田北RC創立５０周年記念式典を終えて

秋田北ロータリークラブ会長　藤枝信夫

令和２年９月１９日、秋田キャッスルホテルにおきまして、秋田北ロータリークラブ創立５０周年記念式典を無事挙行する事が出来ましたので、報告します。

私ども秋田北ロータリークラブが、１９７０年（昭和４５年）９月１５日に秋田の地に産声をあげて以来、満５０年の歳月が流れました。チャーターメンバー２５名でスタートした当クラブも、紆余曲折はありましたが、現在は４９名の会員を擁するクラブに成長する事が出来ました。

ご多忙の所を、秋田県知事：佐竹敬久様、秋田市長：穂積志様をはじめ、多数のご来賓のご臨席をいただき、また、国際ロータリー第２５４０地区ガバナー：工藤智教様他、県内各地から、多数のロータリアンの友情あふるるご参列をいただき、コロナ禍にもかかわらず、本会を開催出来ました事は、誠にありがたく、皆様に厚く御礼申し上げます。

本年２月からの新型コロナ感染症による自粛の影響で、各種イベントが中止されている状況下ではありましたが、５０周年という特別な節目の年に当たるため、是が非でも開催したいとの一念で、この半年、準備に取り組んでまいりました。本来であれば、もっと多数の方々にご参列いただき、もっと華やかな会を予定していたのですが、現状では、Withコロナにおける「新しい生活様式」に乗っ取ったスタイルを採用せざるを得ませんでした。

記念講演も、５０周年にふさわしい華やかな内容を検討していたのですが、熟慮の結果、現状にふさわしいテーマに見直す事となり、やや堅い内容ですが、「Withコロナと秋田市の今後」なる演題で、川添善行東京大学准教授にご講演頂きました。
ご参加下さった皆様が、秋田市の将来を語り合う際に参考になる内容で、非常に評判が良かったです。なお、大学側の方針でリモートでの開催に制限されていた為、川添先生を、実際に秋田市にお招き出来なかった事が心残りです。

そして、記念式典の後の懇親会では、この５０年間を振り返りながら、様々な思い出を語り合い、さらには、次の５０年に向けて、ロータリアンとして「奉仕の精神」をさらに発揮する事を固く誓い合いました。

この原稿を書いている時点で、式典の日から３週間経過していますが、参加していただいた方々からのコロナ感染の報告はございません。主催者として、ほっとしているところです。