工藤 智教ガバナー メッセージ vol.11
ロータリーはみんなのために
ロータリーのしくみは、クラブと国際ロータリーとロータリー財団の3本柱で成り立つことは、皆様ご承知の通りです。3本柱の一つロータリー財団は会員の「寄付」を財源にします。その寄付は「幸せの手伝い」に使われます。ところで一部の人は、「寄付」と聴きますと、「取られる」と受け止める方もおるようですが、そうではなく、「ロータリーの例会は人生の道場だ」と米山梅吉翁の喝破に習えば、寄付は人間性向上に一役を買う、修行の一つとして受けとめたいものです。
「寄付」に近い言葉として、日本には「喜捨」があります。「寄付」は漢語林に「物を与えること」とあります。喜捨(きしゃ)は仏教語大辞典に、「報償を求めないで喜んで財宝を施すこと」・「与えることを喜ぶ心の様」とあります。寄付と喜捨は、金品を与えるとの行為は同じですが、「喜捨」は「喜んで」との心の働きが入ります。すなわち「喜捨」は金品を提供するにしても、金品に「思いやりの心」を載せますから日本人の慣習に近い言葉と思います。
「喜捨」の形はお金だけではありません。大分県中津市の耶馬渓に「青の洞門」があります。槌とノミだけの手彫りの喜捨で、全長342メートルを30年かけて貫通した隧道です。手がけたのは、修行僧禅海和尚、1735年(享保20年)に始めて、終わったのは1764年(明和元年)でした。地域住民が岩山の向こう側へ渡るのに命がけで岸壁を通る姿を見て、この難儀を救いたいとの想いから着手したのです。費用は自らの托鉢と地域住民からの喜捨が支えました。ロータリーが目指す「幸せの手伝い」、社会奉仕活動が286年前の日本にすでにあったのです。
人と、喜捨の心と、喜捨による財源の三者が、共につながり合ったがゆえに、人力だけによる大事業が完成しました。一人の喜捨額は小さくとも、人々が手を取り合って行動すると、大きな、大きな奉仕活動が可能になります。人間の智慧と心の、素晴らしいつながりです。 「私たちは、世界で、地域社会で、そして自分自身の中で、持続可能な良い変化を生むために、人々が手をとりあって行動する世界を目指しています」。これはロータリーのビジョン声明です。
私たちは、人々の幸せのために、思いやりの寄付、喜捨を進んでしたいものです。地区方針は、喜捨をいろいろお願いしています。方針をご確認いただいて、まだの方はよろしくお願いいたします。そして喜捨がゼロのクラブは無しにしましょう。自分の喜捨が世界で誰かを幸せにする役に立っていると想えば楽しいではありませんか。
RI会長のメッセージ
2020-2021年度 RI会長 ホルガー・クナーク
2021年5月
妻のスザンヌと私は長年ロータリー青少年交換学生のホストファミリーを務めてきました。青少年交換は私にとってロータリーへの入口になったプログラムであり、心から大切に思っています。新型コロナウイルス対策で学生と家族の安全を守るためにロータリーの青少年交換プログラムが休止となったのは、特に参加者のことを思うと残念なことでした。これらの期間というのはかけがえのないものだからです。
しかし、パンデミックのいろいろな懸念を鑑みて、ロータリー理事会は実地に行う青少年交換を2022年6月まで休止することにしました。今後に期待する一方で、これまで青少年交換プログラムのために尽力してくれた役員、ホストファミリー、ボランティアの皆さんに感謝します。また、世界中の学生たちがお互いに、また地域社会とつながれるように、地区はバーチャル交換を実施してはいかがでしょうか。
青少年交換に参加できない人びとにも、ロータリーではほかにいろいろと機会があります。新世代交換はもっと広く知られるべきロータリープログラムです。18歳から30歳の青少年が個人、またはグループで地域社会の奉仕活動に参加し、インターンとして経験を積むことができる素晴らしい機会なのです。ジンバブエのローターアクター、シムカイ・マシャラガさんは、3年前に新世代交換でラッツェブルクの我が家に滞在しました。
「新世代交換に申しこんだ時、人生を変えるような体験をすることになるとは思ってもみませんでした。このプログラムではそういう体験や、さらにはそれ以上のものが得られました。早く失敗して、速く学んで、自分自身でいることの重要性を教えてくれたのです。
中でも忘れられないのが夕飯時の会話。お世話になったどの家庭でも私をあたたかく、優しく迎えいれてくれたのが今でも忘れられません。赤の他人がなぜこんなに親身になってくれるのだろうと、何週間も不思議に思ったものです。このプログラムで出会ったすべての素晴らしい人びとから、謙虚でいることの大切さを学びました。新しい文化を理解するようになり、人として私たちを隔てているのはただ単に経験であったり、時には間違った思い込みであったりすることに気づきました。
社会人としては、エンジニアとして自信が持てるようになりました。問題に取り組む他団体の姿を目の当たりにすることで、母国では私よりほかに適切な人材はいないことに気づいたのです。ドイツ北部から帰国すると私は昇進を断り、会社を辞めて、ファミリービジネスを立ち上げました。以前なら怖くてこんな決断はとても下せませんでした。
ひとえにロータリーファミリーのおかげです。ドイツでお世話になった友人やメンター、ファミリーたちは、自分たちが私の人生を変えたとは思っていないのではないでしょうか。これでそのことを知ってもらえたら、と思います」
新世代交換はシムカイさんの人生を変えました。きっとあなたの人生も変わることでしょう。ロータリー会員なら誰でもいつでも同じようなことが体験できます。ぜひ今月はバーチャルな旅に出て、ほかのクラブのオンライン会合に参加してみてください。素晴らしい人びとと出会い、新しい友人を作る中で、ロータリーが世界中で大きく異なることに気づくことでしょう。
オンラインで築いたつながりを土台に発展させていきましょう。今後、また安全なときが来れば、ロータリー友情交換で実際に交換を体験してください。あらゆる年齢層のロータリー会員が参加でき、これもまた素晴らしいプログラムです。
現時点では直接的な面会が限られています。しかし、ロータリーはいつだって機会の扉を開くことを私たちは知っています。つながりを取り戻したいと希求するこの世界の期待に応えるため、コロナ禍の終息後にロータリーの交換プログラムを前よりも力強く実施できるよう、今は準備を進めていきましょう。
ガバナー公式訪問レポート #30 角館RC 10/14
角館ロータリークラブ
日時:2020年10月14日
会場:グランデールガーデン
会長:後藤 薫 / 幹事:三浦 大英
2020年10月14日(水)の例会に、工藤智教rid2540ガバナー、橘百合子南区ガバナー補佐にご足労いただき、2020-21年度ガバナー公式訪問を開催しました。
会長・幹事面談においては、例会のあり方(職業に役立つ講話を、社員にも伝えるなど)、メイクの活用(人脈形成と情報収集)、新入会員への対応、My rotary登録とロータリーセントラルへの目標設定など、活動の活性化と会員増強へのヒントを沢山いただきました。当方からも、ホームページの立ち上げ、入会適任者の推薦などの状況を説明しました。
会長講話においては、クラブがどうしたら元気になれるか、その中でも「例会の重要性」に改めて気付かされました。ただ楽しいだけではなく意味のある例会にする、そのためにはテーマの設定が重要で、プログラム委員会は日程の設定だけでなく、1年を通してのテーマ、個々の例会のテーマ設定に尽力する必要があることがわかりました。意味ある例会なら出席率は自ずと上がるということです。
また、会員増強には、いつでも「ロータリーは何をするクラブですか?」の問にいつでも答えられるよう、ロータリーについて再学習することが必要と感じられました。
ガバナー公式訪問レポート #31 田沢湖RC 10/15
日時:10月15日
会場:割烹 桃屋
会長:西村 隆作 / 幹事:長谷川 善樹
10月15日(木)割烹桃屋において、工藤智教ガバナー・橘百合子ガバナー補佐・乳井 仁地区財務委員長・桑山教善地区ロータリーの友委員長をお迎えして、ガバナー公式訪問が行われました。
面談(17:15~18:00)
工藤ガバナー・橘ガバナー補佐・乳井委員長と桑山委員長、西村会長・長谷川幹事の6名で面談に入りました。会長・幹事より、昨年来の活動等を報告し、今年度の活動等の説明をして、ガバナーより会員増強等の取り組みのご指導を頂きました。
例会(18:30~20:00)
ホルガー・クナークRI会長からの重要メッセージをガバナーより伝えて頂きました。講話では、「例会は勉強の場、ロータリー学校=例会」と思って出席して下さい。例会の年間プログラムを作り老人クラブにしてほしくないと、多種ご指導頂きました。
乳井委員長より、地区大会は県内のロータリー会員のみで開催します。元国連事務次長の明石 康氏のビデオメッセージを楽しみにして下さい。来年の国際大会は台湾の「台北」での開催であり、田沢湖RCの参加をお願いしたいとの事でした。
桑山委員長より、ロータリーの友の購読は会員の義務である。友の情報を利用してほしいとありました。公式訪問の時間は、有意義な時となりました。感謝申し上げます。
ガバナー公式訪問レポート #32 矢島RC 10/20
矢島ロータリークラブ
日時:2020年10月20日
会場:矢島町福祉会館
会長:佐藤 成孝 / 幹事:藤原 和信
2020-21ガバナー公式訪問は矢島町福祉会館においてガバナー工藤 智教 様、ガバナー補佐 本間 諭 様、地区副幹事 野口 和哉 様、地区ロータリーの友委員会委員長 桑山 教善 様をお迎えして開催されました。
当クラブからは、会長 佐藤 成孝、幹事 藤原 和信の2名で面談をいたしました。面談では、ガバナーから次の指導・助言を頂きました。
- 矢島ロータリークラブの青少年奉仕活動として行っている中学生を対象としたスポーツ表彰については、マスコミ等の広報を活用しロータリークラブ活動のPRを行い、会員増強へ繋がるようにしてはどうか。
- 例会の在り方として、夜例会への切り替えや、正会員・準会員制とし、会費の2段階方式にしてはどうか。また、他クラブへのメイクを通してさらに視野が広がる取り組みなどを行い、会員増強に繋がる活動を進めてほしい。
上記のことから、当クラブの最重要目標である会員増強の取り組みとして、さらに積極的な対策の必要性を強く認識いたしました。例会では、RIクナーク会長のメッセージ視聴後、RIテーマの「機会」は「縁」であり、一人一人のロータリアンが皆と力を合わせロータリアンの考えを広めようとのお話を聴き、行動指針を会員全員が共有しました。
また、ガバナーからは、「矢島ロータリークラブ会長の方針」に従い、心のつながりを大事に新しい雰囲気作りをしてほしいとのお話を頂き、深く感謝すると共に、大変有意義な時間を過ごすことが出来たと思います。誠にありがとうございました。
会長エレクト研修セミナー・地区役員会議
国際ロータリー第2540地区会長エレクト研修セミナー/地区役員会議が工藤智教ガバナーの元、登録者72名参加で3月27日(土)に開催されました。
工藤ガバナー挨拶
ロータリー年度のスローガンはそれぞれ年度で終わることではなく、その年度で学んだことを次の年度につないでいくとしっかり認識をして活動する事、又緊張感をもってクラブ活動に臨んで頂きたい。宮原年度ではスローガンを積み上げて地域社会から大いに認められる存在になることを希望する。又、本年度国際大会がバーチャルでの開催になります。4月から募集されます。どなたでも参加することが出来ますので自分のスケジュールを入れて参加し大会を通じて世界の活動を知ることが出来ます。とPRをして頂きました。
宮原保夫ガバナーエレクト挨拶
東日本大震災から10年という報道に触れながらコロナ禍の中、多くの会員皆様の出席に感謝申し上げ、次年度RIメータ会長のテーマ「奉仕しよう みんなの人生を豊かにするために」を終始念頭に活動をそして地区スローガン「もっと行動、更に広げようロータリー活動」と致しました。皆様のお力を借りながら一年間滞りなく推進すると挨拶頂きました。
続いて地区具体的方針では
- 会員増強とリーダー育成
- ロータリー活動の認知度向上
- 地区数値目標の達成
- 継続事業
を掲げ説明されました。
村越正道ロータリーの友委員長からの連絡事項
ロータリーの友購読の義務、又ロータリーの友をクラブで活用して頂くため前もってクラブに配布しているので例会等で活用して頂きたい。Web版のロータリーの友も毎月1回再新されておりますので、ご覧いただきたい。何かわからない所がありましたら連絡するようお話を頂きました。
阿部大助ロータリー米山記念奨学委員長からの連絡事項
米山奨学会のあゆみと運営についてお話を頂き、今年度は9名の奨学生を迎えることが出来ました。奨学生1人にカウンセラーがついてケアーする。他の奨学制度にはないのが米山奨学制度の特徴です。又、米山の寄付金は地区目標に達成しておりません。次年度は会員1人当たり普通寄付、特別寄付合わせて1万円を目標にして頂きたい。そうなりますと数人の奨学生が増えていくことになります。お世話するクラブ以外のクラブにも是非奨学生を例会に呼んで交友を深めて頂くようお願い致しますとお話を頂きました。
パストガバナー嶋田康子研修リーダー
クラブ会長の役割と題して、会長エレクトとしての準備、会長の任務、指導者の使命、中核的価値観、目標の設定、マイロータリー登録、クラブセントラル等、プロジェクターを使用し、詳細にご説明を頂きました。
地区役員会議
分区ごと現、次期ガバナー補佐の引継、事務局役員現、次期の引継を行い、次年度活動を推進することを確認致しました。
私のロータリーを語ろう 【大曲RC 赤坂 二三男 会員】
1989年7月に大曲ロータリークラブに入会させて頂きました。紹介者はどなただったのかすっかり記憶にありません。入会時の年齢は、40歳。若い。
入会して初めての例会に出席した時は、新会員という事で、年配の方々が着席しているメインテーブルのような席に案内され、美味しそうな食事も喉を通らない程緊張したことを今でも思い出します。
入会したこの年度は、大曲ロータリークラブから初めて伊藤禧正ガバナーが誕生しました。会員みんなには何かと役目があり、毎日のように打合せなどの会合が開かれました。その後は必ず夜の町へと繰り出すのです。こんなに飲み会が続くとは・・・。このような事を繰り返し、お陰さまで先輩ロータリアンと親しくなることができました。
入会してから約16年後、会長に就任しました。幹事をお願いした方が都合で退会してしまい、代理の幹事と一緒に活動することになりましたが、なんともすっきりしない1年間を過ごしました。それもやはり自分の能力の低さがこのような事になったと今更ながら思います。
それから7年後、大曲ロータリークラブから3人目のガバナーが誕生しました。塩谷國太郎さんです。この時なかなか地区幹事の成り手がなく、困った塩谷さんが、私に地区幹事の要請をしました。塩谷さんとは、同時期に入会した仲でもありましたので了解させて頂きました。しかし、どのような事をどのように進めるのか全く分からず、前任者の男鹿クラブの佐藤さんにいろいろお尋ねしたことを思い出します。やっぱりロータリーは、「四つのテスト」が生きている!!
それから4年後、またしても大変な事になったのです。2015-16年度の会長になって欲しいと、それも突然に、大先輩でもあり仕事上のお客様でもある方からお願いされました。何しろお断りできる程の能力もなく、クラブでは2人目の2回目の会長を仰せつかりました。もう会長の立場になる事は無いと思っていた自分は、しばらくゆっくりしていたので慌てましたが、お陰さまで優秀な幹事にめぐまれて、何とか1年間を過ごすことができました。
ただ、私は人前で話をする事がとても苦手で、例会の会長の時間は、はっきり言って苦痛。大変なことなのです! そこで考えたのは、例会前の1週間の出来事、ロータリーの事、注目される事件や話題を漫画の様なイラストを描き皆さんに配布しました。最初は、何だろうと思われていましたが、毎週続けているうち興味をもって頂きました。
そして、皆さんに喜んでもらえたのをいいことに、47回分の例会絵日記を冊子「会長のえにっき・いいね劇場」にまとめ会員の皆さんやお友達ロータリアンに差し上げました。
最初は、大変なところに入会したものだと後悔したこともありましたが、今では、感謝でいっぱいです。さすが世界のロータリー。「四つのテスト」を胸に、清く正しく美しく、生きたい!!
新会員紹介
MPHF・米山功労者
物故会員
謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
ガバナー月信2021年5月号(PDF版)
事務局だより
厳しかった冬もようやく終わりを告げ、秋田県内でも桜の開花情報が続々と寄せられるようになってきました。低温と大雪に悩まされた冬でしたが、桜の開花は過去2番目に早い現象だとか。 人智を超えた環境の中で生かされているのを思い知らされます。
先日、新たに4人の米山奨学生を迎え継続も合わせて9人の入会式を行いました。日本に!そして秋田に!来てくれた奨学生を応援し、我々も彼らのエモーションを教わりたいと思います。 彼らの語る卓話が今から楽しみであります。