ロータリアンの皆様
ガバナー 嶋田 康子
ロータリアンの皆様、
南の方から、早咲き桜の便りが聞かれますが、秋田はまだまだ冬ですね。
ところで、日本も世界もニュースは、新型コロナウイルスの事ばかりです。何よりもしっかり石鹸で手を洗い、うがいをすることがあらゆる感染症の予防の基本との事ですが、咳エチケットとしてマスクはすべきだそうです。
ネットでは今回のコロナウイルスの感染源は、こうもりだ、蛇だといろいろ言われていますが、中国は衛生状況が大都市でもよくないという事です。特に水と衛生の問題が、何回もの大感染を引き起こした原因であると言われています。
3月はその大切な水と衛生の月間です。
今生陛下は、水問題に大きな関心を取っていると伺っておりますが、我々人間だけでなく、動植物・生きとし生けるものすべてにとって、水は最重要です。水があって初めて植物が成長し、それを食べて動物が生きていく。我々人間もきれいな水があって、衛生状態を保てるのです。栓をひねれば、きれいな水が出てくる、そして、様々な水のペットボトルが、スーパーなどから簡単に入手できる環境にいると、いろんな国で子供たちや女性が、毎日の仕事として遠いところから水を運んでいるのを、他人事として見ていないでしょうか。今、日本においてはどんな所に住んで居ても、水と電気はあるのではないでしょうか。ただ、このごろの異常気象の影響で、台風や豪雨によって河川の氾濫が増加しているのは、困った問題ですが。という事で、是非我々も水と衛生問題をしっかり考え、そういう設備の遅れている地域にお手伝いしなくてはなりません。
12月始め、永年アフガニスタンの地で復興に努めた中村医師が銃撃され亡くなりました。中村医師は人を直す医療は大切だが、その前にその地域を豊かにするためにと、パキスタンからアフガンを流れるクナル川から用水路を引き、アフガンのガンペリ砂漠を緑地にしました。又、1,600ケ所の井戸を掘り、住民に飲料水を与えました。まさに、水のために戦った人です。中村医師が現地代表をしていたペシャワール会は、今後も、事業を引き継いでやって行くと言っています。これこそ、本当の奉仕だなと思います。今、この水と衛生月間に、この中村医師とペシャワール会の功績をたたえ、いくばくかの寄付をしていければと思っております。皆様にも、是非ご協力をお願いいたしたいと思います。
新型コロナウイルスを撃沈するためにも、体調管理に努め、しっかり衛生に留意して過ごしていきましょう。
RI会長からのメッセージ
マーク・ダニエル・マローニー
2019-20年度会長
2020年3月
3月はローターアクトを祝う月です。この1年は、若き奉仕パートナーたちにとって大きな1年となりました。
昨春、規定審議会が定款におけるローターアクトの地位を高め、国際ロータリーには今やロータリークラブのみならずローターアクトクラブも含まれることになりました。去る10月には、ロータリー理事会がローターアクトの人為的な年齢制限を取り外し、また世界の一部でローターアクトの成長を阻害している障壁を取り払うためにいくつかの対策をとりました。
ローターアクトがロータリーの向かうべき未来を示していることを考えると、これは時遅しとも言えます。若い仲間たちに門戸を開くべきであるだけでなく、彼らが何よりも夢中になれるようなロータリーの体験を敏感に察知していくべきです。そうすることが、ロータリーの有意義な成長をもたらす最善の方法のひとつなのです。
ロータリーの成長といっても、いろいろな意味があります。奉仕活動、そしてプロジェクトの影響を大きくしなければなりません。しかし、何よりも大事なのは会員増強です。会員が増えれば達成できることも広がります。ローターアクターは、しかるべきときにロータリーへと移行できるだけでなく、ロータリーの何がほかの若者を惹きつけるのかを理解しているので、会員増強の機会をもたらしてくれます。
これまで通りのやり方では、もはやたちゆきません。退会者が出た分だけ新しい会員を入れる、というやり方は解決策ではありません。それでは穴の開いたバケツに水を汲みいれるようなものです。世界各地で起こっている会員数減少の根本原因に対処しなくてはなりません。つまり、会員の積極的な参加が得られていないことと、会員の年齢層の上昇です。
今こそ、抜本的な改革を行うべきです。熱心で多様な会員への障壁が何かはすでに分かっています。その知識を活かして行動するべきです。新たな会員のあり方を創出し、ロータリー入会への新たな道筋を切りひらき、既存のクラブが今あるニーズに応えられていないところでは新しいロータリークラブやローターアクトクラブを設立するべきです。
新しいクラブモデルは、従来のクラブには入会したくない、または入会できなかった人など、今まで以上に多様な人の集まりとつながる機会を生み出します。新しいクラブモデルは大分前から出てきてはいましたが、それを現実のものとするのは地区ガバナーの仕事です。1月の国際協議会で、次期地区ガバナーが独自のクラブモデルを作る演習を行いました。この体験は役立ち、次期地区ガバナーの方々も心の準備ができたことと思います。
しかし、次世代にとってもっとも意味のある新しいクラブモデルを作れるかどうかは、最終的にはローターアクターと若いロータリアンにかかっています。今後若い世代がロータリークラブに何を求めるのか私たちは分かっているつもりでも、若い人びとの意見にはきっと驚かされることになるでしょう。私たちの仕事は彼らの変革を助けることです。それが世界をつなぐロータリーの成長をもたらすのです。
新会員のご紹介 ようこそロータリーへ
今月の野鳥
アカゲラ(赤啄木鳥)
全長24cm。黒色・白色・赤色の模様をした中型のキツツキ。翼の付根近くに大きな白斑があるのが特徴。日本では北海道、本州、佐渡、対馬で繁殖しています。落葉広葉樹林、その上部の針広混交林に住んでおます。
ガバナー月信 2020年3月号 PDF版
ガバナーコーナー
私の猫のコレクション
日本 古代柄の猫
大きな身体に、着物の柄のような古代の絵柄が書かれていて、圧倒的な存在感です。
私の本棚
「黒猫の小夜曲」 知念実希人
死後の魂はどこへ行くのでしょう。深刻でない、ただの小説ですが未練を残して漂っている魂の救いがあるのだと、そしてほのぼのとした話です。
シリーズ一冊目は、犬、そしてこの2冊目は、私の好きな猫の話です。